民法の本質「利益衡量(リエキコウリョウ)」について

日記・小言

しばらく法律の勉強から離れていたので、勉強を始める。だいぶ忘れてしまったし、基本的な民法の知識くらい持ってないと、行政書士なんか恥ずかしくて名乗れないと思っている。

2021年の夏から秋にかけて行政書士登録しようと思っているのだが、それまでに最低限基本的な事項くらいは思い出しておきたい。

司法書士試験向けのテキストを購入して読んでいる。立ち読みした感じではわかりやすそうだったため。

民法の本質

民法の本質と言えば「利益衡量(リエキコウリョウ)」と言うようだ。

大学時代、法学部ではないが一般教養科目として民法や法学の授業を受けた。行政書士試験受けるためにも民法を勉強したし、宅地建物取引士の勉強のときも民法を勉強した。さらに20代半ばに土地家屋調査士の勉強をしていた事もあったので、そこでも民法を勉強していた(ちなみに調査士は受かっていない。いずれ再挑戦したいと思っている)。

それなのに、「利益衡量」なんて言葉は初めて聞いたし(記憶にないだけだろうか?)、そもそも「衡量」の漢字すら読めない。「コウリョウ」とキーボードで打ち込んでも、「衡量」の変換候補もかなり後ろにあったので、あまり一般的ではないのか。

テキスト開いて、いきなり”これ”なので、いかに司法書士試験が難解なのかが分かる気がする。

利益衡量とは

国語辞典の中では、「衡量」の意味は「はかりにかけてはかること」や、「勘案すること」、「考え合わせること」などの意味がある。

民法の本質としての「利益衡量」とは、「はかりにかけること」を意味し、対立する主張からもたらされる利益を比較し、その利益が最大になるような結論を導き出すことらしい。

当事者が善人と悪人ならば、悪人の主張を認めなければ良いだけなので話は簡単。ところが民法の場合、当事者の両方が善人であったりするので、この利益衡量って考えがある。(個人的には、利益うんぬんより、「より可哀想な方」を助けている気がする。「利益」というか「倫理」というか・・・まだまだ学習が足りていない。)

条文解釈

若い頃、「条文を解釈する」って意味がわからなかった。条文に書いてある事が全てであり、「AならばB」のように決まりきった事項しかないと思っていた。

しかし、そもそも法が想定していなかった、または条文をそのまま当てはめると不都合が生じる事件・事柄がある場合に、「利益衡量」のような本質的な考えをもとに、法的判断をするのだろう。

確かに条文に全て載っていて、それをそのまま適用すれば良いだけなら弁護士や裁判官なんか必要ない。法を勉強することがいかに難解かを痛感した、と同時に意外と読んでみると面白いと思えるテキスト1ページ目「利益衡量」だった。

弁護士業務もいずれAIが・・・なんて話も聞くが、こんな法的判断出来るAIなんか出来た日には、もはやSFの世界なのではないだろうか・・・?想像するとちょっと怖い。

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