行政書士と宅建業を一人できりもりする80代の大先輩

日々の仕事

私は、林業会社にて不動産担当・法務担当として山林の売買や契約書作成など業務に携わっている。このうち不動産担当に関しては、原則「買う」側として取引にあたっていて、「売る」案件はほとんど扱っていない。

「不動産担当」としてのお客さんは9割個人の方。特に会社のホームページに「買取」してますなんて記載していないのだが、ホームページ見たからとか、国道沿いの会社なので、いつも通りかけに見かけているからなどの理由で、意外と飛び込みで「山林の買い取りをお願い出来ませんか?」との依頼が多い。

そんな個人のお客さんと直接取引がほとんどの会社に勤めているのだが、なかには仲介の不動産屋さんが絡んでくる案件もある。正規の宅建業者として登録されている不動産屋であったり、宅建業を持たない俗にいうブローカーと言われる方達もいる。※取引する不動産が「宅地・建物」でなければ、宅建業の免許不要なので、ブローカーの方々も違法性はない。

最近の取引事例として、割と高額な山林の取引がちょっと前にあり、それを仲介している不動産屋さんと何度か打ち合わせをさせて貰った。その不動産屋さんは、聞くと80代半ばの高齢の方で、一人で宅建業者者と行政書士事務所を切り盛りしているとのこと。

担当者として電話のやり取りや、書類のやり取りをしていると、いざ契約の段階まで進めば不思議と相手に親しみを感じるような仲になる。「お互い苦労して、ようやく契約までこぎつけたよね~」って言う一種の連帯感みたいなものかもしれない※相手は大先輩ですが・・・。

そんなこんなで、自分も行政書士登録を目指している事や、行政書士と宅建業者(もっと言えば専任の宅建士)の兼ね合いの件などいろいろお話を聞かせて貰った。やはり現役の方の話を聞けるのはありがたい。

正直、自分が行政書士登録、開業した後に、何か相談に乗って貰えるかと聞かれればちょっと怪しい(頼りない)ところはある方なのだが、損得無しに人脈は大事だと思うので、サラリーマンである立場を利用しつつ人脈造りは今後もしていこうと画策している。

ちなみに、この大先輩に会社として仲介料をお支払いしただが、確か40万円弱だったと記憶している。なんでも山林の売却を依頼されてから、売主側に相続が発生したり、相続人の間で相続分について揉めたりしていたらしく、結局依頼から売却に至るまでに7年間の歳月を要したとのこと。

7年間毎日この件について仕事しているわけでもないし、何か動きがあれば郵送で書類のやり取りした程度の事かとは思うが、7年間の歳月がかかったって事は驚き。それで40万円弱の報酬じゃ、割に合わないのではないかと勝手に心配している。(売主からも同額貰えばそれなりの金額になるが、確か時間がかかった事もあり、加えて売主も知り合いだったので売主からは貰っていないとのこと。)

「山林」の売買なので、宅建業法の制約を受けない。だから仲介手数料だって、もっと貰っても良いと思うのだが・・・(※ブローカーと呼ばれる方達は、平気な顔して売買代金の10~20%取る。)

行政書士と宅建業者を兼業している方って良く見かけるのだが、それなりにうま味があるのだろうか。山林の売買を多く扱っていた自分としては、ぜひその経験もいかしながら行政書士として活躍したい。

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